キャットフードを一日に与える回数と猫に水を上手に飲ませる方法
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猫ちゃんの食事は一日何回が望ましいのでしょうか。
ライフステージ別の上手な給餌方法と給水方法をご紹介します。
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キャットフードを与える最適な回数とは
[char no=”4″ char=”ねこ”]年齢によって食事の回数が違うんだよ。
人間も子供のうちの方が沢山食べるよね。ねこも段々食事の量が減ってくよ[/char]
猫ちゃんの月齢・年齢により食事の回数と量が変化します。
成長期・成猫期・シニア期に分けてご説明します。
【子猫(成長期)】
生後間もない子猫から1歳になるまでの子猫の食事回数は3~6回です。
離乳前の子猫はおよそ3~4時間おきの授乳が必要のため、食事回数が6~8回程度になります。
離乳食が始まった子猫の食事回数は4~5回が望ましいです。
離乳完了した子猫はミルクの栄養に頼らず、固形の食事のみで体に必要な栄養を摂らなければいけないため、膨大なカロリーを要します。
離乳完了後は3~4回の食事でキャットフードをたくさん食べてもらいましょう。
【成猫】
猫ちゃんは1歳を超えると立派な成猫です。
成猫期に突入すると、猫ちゃんの人生ならぬ猫生にも様々なイベントが訪れます。
妊娠を望まない猫ちゃんは不妊手術を受けることになります。
オスの猫ちゃんもメスの猫ちゃんも、不妊手術後は太りやすくなるため食事の回数は 2 回に減ります。
食事の回数を減らすだけではなく、食事内容も成長期の子猫とは変えなければいけません。
高たんぱく高カロリーのキャットフードを与える場合、給餌量を10%程度減らしましょう。
不妊手術を受けず妊娠した猫ちゃんの場合、妊娠期間と授乳期間はたくさんの栄養が必要となるため、食事の回数を3~4回にしましょう。
ラグドール・ペルシャ・ノルウェージャンフォレストキャットなど大型の猫ちゃんは体が成長する間まで3~5年ほどかかります。
1歳を過ぎても高たんぱく高カロリーの食事を続けるよう心がけてくださいね。
【シニア猫】
シニア猫は運動量も必要カロリーも減るため、食事回数は1~2 回です。
しかし、自力で食事をとることができない猫ちゃんの場合、飼い主さんの手助けが必要になります。
その場合、食事回数を増やし少しでも栄養を摂ってもらうため、食事回数を4~6回程度に増やしましょう。
置き餌?定時ごはん?食事の与え方はどちらベストなのか
猫ちゃんはもともと決められた時間に食事をとる生き物ではありません。
そのためキャットフードを与えてもすぐに食べず、気が向いたときに食べます。
そこで好きな時にご飯が食べられる「置き餌」と決められた時間にご飯を与える「定時ごはん」のメリットとデメリットをお伝えします。
【置き餌派】
本来猫は単独でネズミやスズメを狩るため、狩りが成功した回数だけ食事をします。
置き餌の場合、猫ちゃんの好きな時間にご飯を食べられるため、猫ちゃんの生活に適した給餌方法と言えます。
しかし、考えてみてください。
パリパリでおいしいおせんべいを1時間、2時間、3時間と放置すると、しわしわでおいしくなくなったという経験がありませんか。
それは、キャットフードも同じなのです。
時間が経つにつれ風味が飛び、湿気でぼそぼそになるだけではなく、何より「酸化」してしまうため品質そのものが低下します。
置き餌をする場合、一時間に1回程度新しいキャットフードに取り換える必要があります。
○置き餌派の意見
・元野良猫で食への執着がひどく、常にご飯を置いている
・衛生面に気を付けて一口分だけ置いているが、健康被害はない
・置き餌と言っても数日分置いているわけではないので、猫ちゃんは普通に食べている
【定時ごはん派】
決まった時間に給餌することで、次の食事までの間内臓を休め、おしっこの pH を整える効果があります。
おしっこの pH を調整することで猫に多い下部尿路結石を予防する効果があると言われています。
猫ちゃんの食事量も正確に把握することができ、食生活をただす意味でも定時にご飯を与えることは良いこととされています。
逆に時間を決めて食事を与えることで「今を逃せばしばらく食べられない」と焦り、急いで食べてしまう猫ちゃんもいます。
慌てて一気にキャットフードを食べると、嘔吐しやすくなります。
・食事の時間を決め、健康に気を付けている
・尿路結石が怖いので置き餌しない
・お医者様から一日2回と決められたため、それを守っている
・ご飯を欲しがって鳴くけれど、そのうちおとなしくなる
【どっちがいいの?】
猫ちゃんの体質や性格によるため、どちらが良いと決めつけることはできません。
定時に食事を与えることは、何より愛猫の健康を思いやるからこそです。
しかし、食が細いシニア猫ちゃんに決まった時間・決まった量の食事を強いるのは、なにか違いますよね。
複数回の食事が必要な猫ちゃんの場合、猫ちゃんから催促があった場合や時間を見て、飼い主さんが食事をコントロールしてあげる方法が望ましいです。
衛生面の管理ができないならば、置き餌をすべきではないと言えます。
水にも与え方があるの?
人間も猫ちゃんも食事後に水分が欲しくなります。
あまり水を飲まない猫ちゃんだからこそ、飼い主さんは「うちの子しっかり水を飲んでいるのかしら」と心配してしまいますよね。
猫ちゃんに上手に水を与えるにはどうしたらよいでしょうか。
【水飲みボウル派】
給水と言えば水飲みボウルです。
デザインはかわいらしいものから機能性重視まで様々あり、ポピュラーな方法と言えます。
ボウルを床に置くとほこりが入りやすいため、ほこりが入らないよう工夫が必要です。
場所によっては飼い主さんが足を引っかけてしまう事もしばしばあるため、置き場には十分注意しましょう。
この子の場合はボウルを嫌がったので人間用のコップで水をあげてみました。
【ボトル給水派】
ペットショップから迎えた猫ちゃんに多いのが、ボトル給水です。
ボトル給水器は器をひっくり返して水をこぼしてしまう心配がありません。
ボトルが密封されているため、ほこりが入らず衛生的です。
しかし、子猫の時期からボトル給水器に慣らしていないと、使い方を教えても覚えず嫌がる猫ちゃんが多いです。
【循環給水器派】
衛生面で最強の給水器と言えば循環式給水器です。
内部に水をきれいに保つフィルターが付いており、いつでもきれいなお水を飲むことが可能です。
しかしメンテナンスフリーというわけではなく、週に一度は内部洗浄を行う必要があります。
循環式給水器は電動のため電気代がかかり、モーター音を怖がりあまり近づかない猫ちゃんもいるようです。
猫ちゃんが怖がることに関して給水器メーカーによると、慣れるまで従来の給水器と併用するよう説明しています。
猫ちゃんが上手に水を飲むポイントとは
猫ちゃんがあまり水を飲んでくれないときに試したいことを3つご紹介します。
・給水所(給水器)を複数設置する
給水所を1か所しか設置しない場合、その給水所が汚れていたり水が入っていないと猫ちゃんは水分を補給できません。
給水所を複数に分けることでそのリスクを減らすことができます。
猫ちゃんは用意された水より自分で見つけた水を好む傾向があるようです。
「どうしてこんなところに?」と思うような場所に給水所を設置してみるのも一つの方法です。
・高さを変えてみる
低いところに給水器を置くと、どうしても不衛生になりがちです。
わずかな段差でも、やや高い位置に置いた給水器からであれば水を飲んでくれる可能性があります。
餌場にも同じことが言えるため、キャットフードをなかなか食べてくれない場合も少し高めの餌場を作ってあげると良いでしょう。
・温度を変えてみる
特に夏場はキンキンに冷えたお水を飲んでほしいと用意してしまいがちです。
しかし、冷たい水を好む猫ちゃんもいればぬるま湯を好む猫ちゃんもいます。
冷たい水を飲んでくれないようであれば、ややぬるめの水に変えてみましょう。
まとめ
今回はキャットフードとお水を上手に与える方法をご紹介しました。
月齢・年齢が低いほど給餌回数は多く、成猫期の給餌回数が1~2回と少なくなります。
お水は猫ちゃんの好みに合った給水所を設置し、美味しくお水を飲んでもらいましょう。
食事は命の源です、猫ちゃんのライフスタイルに合った食事で長生きを目指してくださいね。