今回はBinance(バイナンス)でETH(イーサリアム)を購入して、ステーキングする方法を紹介します。
具体的には以下のような内容です。
- ステーキングのメリット
- ステーキングを行うときの注意点
- Binanceでステーキングを行う方法
これを読めば、ステーキングの仕組みについて理解でき、仮想通貨の初心者でも簡単にステーキングが出来るようになります。
初めてステーキングを行う人は、ぜひ参考にしてみてください。
ステーキングとは?
ステーキングは、仮想通貨を「仮想通貨ネットワーク」に預けて報酬を受け取る方法です。
ステーキングには以下の3つの特徴があります。
- 特定の仮想通貨のみ行える
- 仮想通貨取引所やウォレットを通じて行う
- 金利が高い
それぞれの特徴について解説していきます。
まず、ステーキングは全ての仮想通貨で行えるわけではありません。
ステーキングで利益が出る仕組みは「コンセンサスアルゴリズム」にあるため、そのコンセンサスアルゴリズムを採用していない仮想通貨ではステーキングは使えません。
また、ステーキングは仮想通貨取引所やウォレットを通じて行います。
どちらにも一定のリスクがありますが、初心者が選ぶなら取引所の方が失敗しにくいでしょう。
ステーキングの報酬は、銀行預金の金利と同じような感覚で受け取れます。
ただし、日本の銀行の金利0.001%と比べて、ステーキングは金利5%以上と高い金利を受け取ることができるのです。
ステーキングを行う3つのメリット
ステーキングを行うと、具体的には以下の3つのメリットがあります。
- 難しい知識が必要ない
- 保有しているだけでいい
- 金利が高い
それぞれ初心者にも分かりやすく解説していきます。
難しい知識が必要ない
ステーキングのメリットの1つ目は、難しい知識が必要ないということです。
仮想通貨をネットワークに預けているだけで金利が受け取れるため、トレードの手法などは必要なく、仮想通貨の初心者でも簡単に行えます。
仮想通貨の相場をこまめにチェックしたり、ハイリスクなトレードを行ったりする必要もありません。
初心者にとって、難しい知識が要らないのは大きなメリットになるでしょう。
保有しているだけでいい
ステーキングのメリットの2つ目は、保有しているだけでいいということです。
ステーキングは一定期間保有すると勝手に金利が受け取れるので、トレードに時間を割く必要がありません。
例えば、IOSTという通貨を仮想通貨取引所に30〜90日間ステーキングすると、年利換算で8.49%〜17.69%の金利を受け取ることができます。
特に忙しい人にとって、保有しているだけで金利がもらえるのも嬉しいポイントです。
金利が高い
ステーキングのメリットの3つ目は、金利が高いという点です。
金利はステーキングする通貨によって大きく異なりますが、多くの通貨では5%を超える金利を受け取ることができます。
これがもし銀行預金だとしたら、1年で0.001%の金利しかもらえないのでほとんど増えませんが、ステーキングをすると大幅に金利を増やすことができるのです。
金利の高さもステーキングの魅力になります。
ステーキングを行う際の注意点
ここまでステーキングのメリットを取り上げてきましたが、ステーキングはメリットばかりでなく、デメリットもあります。
主なデメリットは以下の2つになります。
- 自由に通貨を動かせない場合もある
- 倒産リスクがある
どんな投資でも、リスクを理解した上で行うことが大切です。それぞれ順番に見ていきましょう。
自由に通貨を動かせない場合もある
ステーキングの注意点の1つ目として、場合によっては通貨が動かせなくなります。
ステーキングにはロックステーキングとフレキシブルステーキングの2種類があり、ロックステーキングは金利が高い代わりに、30〜90日間資金がロックされるので注意です。
例えば、ロックステーキングの最中に通貨を売りたくなったとしても、ロック中はまったく引き出すことができません。
ロックステーキングは金利が高い代わりに通貨が動かせない、ということを覚えておきましょう。
倒産リスクがある
ステーキングの注意点の2つ目として、倒産リスクが挙げられます。
ステーキングは仮想通貨取引所かウォレットに預けて行いますが、どちらにも一定のリスクがあります。
仮想通貨取引所の場合、もし取引所が倒産してしまうと預けた資金は戻ってきません。
リスクを避けるためにも、できるだけ多くの人が使っている信頼性の高い取引所を選ぶようにしましょう。
また、ウォレットの場合はハッキングのリスクが伴います。
仮想通貨はまだまだ法整備が整っておらずハッキング被害も多いため、初めてステーキングをする人は、基本的にウォレットよりも取引所を利用するのがおすすめです。
ステーキングの仕組みについて簡単に解説
ステーキングで利益が出る仕組みを理解するためには、コンセンサスアルゴリズムについて理解しましょう。
コンセンサスアルゴリズムという言葉だけ聞くと難しそうに感じるかも知れませんが、簡単に説明すると、取引データが正しいことを証明するルールのようなものです。
どんな仮想通貨でも、必ずコンセンサスアルゴリズムが決められています。
コンセンサスアルゴリズムの種類は以下の通りです。
- PoW(プルーフオブワークス)
- PoS(プルーフオブステーク)
- DPoS(デリケートプルーフオブステーク)
上記のうち、ステーキングが行えるのはPoSかDPoSを採用している通貨です。
少し難しいかも知れませんが、それぞれ可能な限り分かりやすく説明していきます。
PoWについて
PoW(プルーフオブワークスあ)は、計算処理によって報酬が受け取れるコンセンサスアルゴリズムです。
主にBTC(ビットコイン)などが当てはまります。
PoWではブロックチェーン上に通貨の取引データが記録されていて、ネット上で多くの人が「マイニング」と呼ばれる計算処理を行なっています。
もっとも多く計算処理をした人に対して報酬のコインが支払われます。
PoSについて
PoS(プルーフオブステーク)は、コインの保有量によって報酬が受け取れるコンセンサスアルゴリズムです。
主にETH(イーサリアム)などが当てはまります。
PoSではコインを保有することで通貨の信頼性を担保しているとみなされるので、コインを多く保有して通貨の信頼性の担保に役立った人に報酬が支払われる仕組みになっています。
つまり、ステーキングで報酬を狙っている人は、たくさんの人から一時的にコインを借りて、通貨の保有量を増やすことで報酬を受け取るという狙いがあるのです。
PoWでは、世界中で高性能なコンピューターを使ってマイニングをする人が増え、電力消費の激しさや環境問題が指摘されました。
PoSは報酬を通貨の保有量にすることにより、PoWの問題点を改善したのです。
DPoSについて
DPoS(デリケートオブステーク)は、コインの保有量で投票券が得られるコンセンサスアルゴリズムです。
主にEOS(イオス)やRSK(リスク)などで採用されています。
PoSがコインの保有量によって報酬が受け取れるのに対し、DPoSではコインによって得られた投票権により、投票を行なうことで初めて報酬が得られます。
自分が投票した人に票が集まれば報酬がもらえますが、逆に票が集まらなかったら報酬が得られないので注意です。
ステーキングはBinanceで行うのが良い理由
ステーキングを行える仮想通貨取引所はたくさんあります。
その中でも、特におすすめなのはBinance(バイナンス)という取引所です。
ステーキングを行ううえでBinanceをおすすめする理由は以下の3つになります。
- 世界最大の取引所だから
- セキュリティ面で信頼できるから
- ステーキング対応通貨数が多いから
仮想通貨取引において、取引所選びは非常に重要です。
それぞれ順番に見ていきましょう。
世界最大の取引所だから
Binanceを使うべき理由の1つ目は、Binanceがもっとも規模の大きい仮想通貨取引所だからです。
Binanceの月の取引高は1,000億円以上と世界最大で、実際に通貨を取引しているアクティブユーザーだけでも1,000万人以上いるといわれています。
仮想通貨は法規制がまだ完全に進んでおらず、信頼できない取引所も多いです。
Binanceは世界中の人に人気がある取引所ということで、初心者でも比較的安心して取引できると言えるでしょう。
セキュリティ面で信頼できるから
Binanceを使うべき理由の2つ目は、セキュリティの高さです。
BinanceではISO(国際標準化機構)の定める基準を満たしたとして、情報セキュリティ認証を受けています。
実は2019年にハッキング被害を受けているのですが、それからさらにセキュリティについて見直されているので、かえって安全だという見方もできるでしょう。
2段階認証や5回ログインに失敗するとロックされる機能が採用されていて、特にセキュリティには慎重な部分が見受けられます。
ステーキング対応通貨数が多いから
Binanceを使うべき理由の3つ目は、取引通貨の種類の多さです。
取引できる仮想通貨の数は150種類以上で、国内でもっとも取引可能な通貨の種類が多いCoincheck(コインチェック)でも16種類ということを考えると、圧倒的な量になります。
もちろん、ステーキングに対応している通貨数も57種類あるので、取引したい通貨がないということはまず起こらないでしょう。
詳しい取扱銘柄に関しては、こちらの記事に記載しています。

Binanceでのステーキングのやり方
Binanceでステーキングをする方法について解説します。
手順を大きく分けると以下の3つです。
- Binanceに登録する
- 国内の取引所からBinanceに送金する
- Binanceでイーサリアムを購入
それぞれ時それぞれ順番に見ていきましょう。
手順1:Binanceに登録する
Binanceの口座を持っていない人は口座登録が必要です。
まずはBinance公式サイトから口座登録を行いましょう。
詳しい口座開設のやり方はこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

手順2:国内の取引所からBinanceに送金する
口座開設が完了したら、次はBinanceへ入金しましょう。
Binanceは直接日本円を入金できないので、国内の取引所でETH(イーサリアム)を購入して、それをBinanceに送金するという手順になります。
まずは、Binanceにログインして「ウォレット」「フィアットと現物」をクリックします。
次に右上の「入金」をクリックします。
送金画面に移ったら、左の通貨選択でETHを選択します。
その後右に表示されるアドレスをコピーして、国内の取引所(bitFlyerやCoincheck)からそのアドレス宛にEHTを送金します。
もしアドレスを間違えると、通貨は戻ってこないので慎重に行いましょう。
初めて送金を行う人は、まずは正しく送金できるかテストするために少額から送金してみるのがおすすめです。
手順3:Binanceでイーサリアムを購入
BinanceにETHの送金が完了したら、ステーキングしてみましょう。
Binanceのトップページに戻り「ファイナンス」「バイナンスアーニング」の順で選択します。
次にETHで「入金」をクリックします。
ステーキング画面に移ったら「今すぐステーク」をクリックします。
そのあとステークする金額を入力し、報酬を確認したら「確定」をクリックするとステーキングは完了です。
初めてステーキングを行う人は、少額からの投資がおすすめです。
PoSやDPoSのアルゴリズムを採用している通貨はいわゆるアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨のこと)と呼ばれていて、やや値動きが大きい傾向があります。
つまり、ステーキングの金利が高いからといって、いきなり多額の資金を投入してしまうのはリスクが高いのです。
例えば、全ての資金をETHに投資したとして、ステーキングの最中にETHの価格が暴落してしまうと、ステーキングで得られる金利以上の損失が出てしまうことも考えられます。
これから始める人は、少額から少しずつ仮想通貨の値動きに慣れていきましょう。