多くの金融機関で国際送金システムとして導入されているリップルですが、その特徴はトランザクション処理が早く他の通貨よりも決済がスピーディにできるということです。
しかしそれは本当なのでしょうか?
この記事で、リップルの送金スピードについてとウォレットや取引所へ送る場合について解説していきたいと思います。
リップルの送金が早いという噂は本当?
たくさんある仮想通貨の中でもリップルは送金スピードが早い通貨という印象があります。
果たして実際にリップルの送金スピードは他と比べて早いのでしょうか?
ビットコインの取引承認時間は最速で10分。
しかし、現在は長らく送金詰まりなどの影響で実際にはもっとたくさんの時間がかかってしまいます。
それに対してリップルの送金時間はたったの4秒!
全然違いますね、なぜそんなにリップルは早く送金が行えるのでしょう?
それはトランザクションを承認するシステムに違いがあります。
ビットコインなどの多くの仮想通貨は、取引の整合性を確認するためにプログラムによる計算を用いています。
しかしリップルは承認者(validator)という人を設けることで素早い取引承認が可能なんですよ。
この取引承認のシステムのことを「Proof of Consensus(PoS)」と呼びます。
コンセンサスとは同意や承認という意味ですね。
そしてビットコインなどと違う仕組みがもう1つ、それはマイニングによる通貨の新規発行がないこと。
リップルはリリースされた時からすでに全ての総量が存在しています。
送金システムとして利用される度に数が少なくなっていくという仕組みです。
そのためユーザーが管理するというよりは、ネットワークを安定的に保つための中央機関が必要なのです。
リップルは非中央集権の理念に反していると批判をうけることもありますが、広く実用性を得るためには有効な方法であると感じますね。
リップルを国内の取引所からウォレットやbinanceなど他の取引所に送金する手順
では実際にリップルを国内の取引所で購入した場合、ウォレットや他の取引所への送金はどのようにしたらいいのかという方法を解説していきたいと思います。
- ・ウォレットに送金する場合
ここではLedger nano sを例にステップを解説しています。
リップルに対応したウォレットは他にもあります。オンラインウォレットやペーパーウォレットなど…
Ledgerはハードウォレットという安全性が高い特徴があるので、セキュリティを高めたいという人に特におすすめです。
取引所からウォレットに移す場合は、まずウォレット側の準備をすませておきます。
Ledger nano sをパソコンに接続して、リップルのアプリをダウンロードしておきます。
Ledger公式サイトから簡単にダウンロードできますよ。
パソコンでダウンロードしたリップルウォレットを起動します。この時、Ledger nano sはパソコンに接続したままにして下さいね。
ウォレットが開けたら、Ledger nano s本体はPINコードを入力しリップルにカーソルを合わせて同期できる状態にして下さい。
このときパソコンではリップル(XRP)の画面になってると思うので、上部のメニュー覧から「↓」を選択すると、受信モードになります。
QRコードとウォレットアドレスが表示されるので、アドレスをコピーしておきましょう。
次に仮想通貨取引所の操作に移ります。
この記事ではリップルの取り扱いのあるビットバンクからの操作をご説明します。
ビットバンクにログインすると、チャート画面が表示されると思います。
その画面の最上部のメニューバーの右あたりにある人型アイコンをクリック。
するとメニュー一覧が表示されるので、その中から「入出金」を選択します。
「引出」タブをクリックして、「◯◯用預け入れアドレス」→「引出」の順で選択します。
その後は「アドレスを選択」→「引出数量」→「リップル引出先アドレスの指定」→「アドレス」からウォレットのアドレスを選択します。
もしウォレットのアドレスを選択していない場合は「新規追加」から「個人用のウォレット」を選択して、先ほどコピーしたウォレットアドレスを取引所に登録しましょう。
全て入力したら「引出内容を確認」をクリックして手続きは完了です。
あとは、ビットバンクからメールが送られてくるので間違いがなければそのまま手続きを進めて大丈夫です。
※LEDGERにリップルを送金する時は、タグをつけなくても送金可能です。
- ・バイナンスなど他の取引所に送る場合
リップルを海外の取引所に送りたい場合もウォレットと基本的な操作は変わりません。
中国の仮想通貨取引所Binance (バイナンス)の口座開設方法と登録方法
ここではバイナンスを利用すると仮定して説明します。
現在バイナンスの日本語表記はメンテナンス中で対応されていないので、英語メニューで解説しますね。
Binanceにログインしたら、メニュー一覧のFundsをクリックして「Balances」を選択します。
すると通貨一覧が表示されるので、リップルのdeposit(入金)を選択します。
するとバイナンスの預け入れ用のアドレスが表示されるので、あとは先ほどと同じようにビットバンクにこのアドレスを登録して送金しましょう。
バイナンスへリップルを送金する場合は、宛先タグが必要なので注意して下さい。
状況にもよりますが、リップルの場合なら大体5分もあれば送金先のアカウントに反映されていることと思います。
送金手数料はウォレット・バイナンスどちらに送る場合でも、大体0.15XRPほどかかります。
リップルを出金してみた.取引所から出金する方法
続いて、ビットバンクを例にして解説します。
日本円で出金する場合、リップルを日本円に利確して銀行口座を登録しておく必要があります。
「出金」メニューから「出金先銀行口座の指定」をクリックして、「出金数量」を入力します。
ビットバンクの場合は日本円出金は1,000円からしかできないのでお気をつけ下さい。
任意の数量を入力して間違いがなければ、そのまま手続きを進めましょう。申請後にビットバンクから確認メールが送られてくると思うので、そちらの内容も確認して下さいね。
ウォレットからリップルを出金する方法
ウォレットからリップルを出金したい場合、取引所を介する必要があります。
ウォレットはコインを保管する場所で、日本円に変換するところではないからです。
チェンジリーなとの両替サイトを利用する方法もありますが、日本円に対応してないうえに両替手数料が必要になるため今回のケースでは得策とはいえません。
流れとしては、ウォレットから取引所にリップルを送金する→相場を見つつリップルを日本円に利確する→銀行口座に出金というかたちになります。
ステップを並べると手間がかかりそうに思いますが、実際やってみると簡単です。
特にリップルは送金が早いので全部の作業合わせても30分もかからないと思います。
リップルでウォレットから取引所に入金する事は可能?
もちろん可能です。
プロセスは先ほど説明した通りです。
例えに出したのはハードウォレットのLedger nano sでしたが、リップル対応ウォレットは他にもあるので媒体によってシステムが異なります。
しかし、記事中で何度も説明している通りリップルは送金までの時間が早いのでこまめにウォレットに保存しておくことを強くおすすめしたいです。