2017年後半にイーサリアムを抜いて仮想通貨時価総額ランキング2位になったリップル。
残念ながら2018年年明け早々、イーサリアムに再び追い抜かれてしまい、さらには高騰からの下落が持ち直さず停滞が続いている状態です。
リップルがこれから上昇するのか、不安を感じている投資家もいるのではないでしょうか。
仮想通貨といえば時事ニュースにチャートが左右されることがあると知られていますが、先日マネーグラムとリップルが提携するというニュースが世界中を飛び交いました。業務提携は大抵の場合チャートに良い変化を与えるニュースです!
現在停滞気味のリップルもこれを機に上昇していくのでしょうか。
今回の記事では、リップルとマネーグラムの提携と今後の展開について掘り下げて確認していきたいと思います。
リップルが米決済サービス大手マネーグラム社と提携を発表!
2018年1月11日、リップルが米決済サービス大手のマネーグラムと提携するニュースが飛び交いました。
「マネーグラム」という会社は、日本では知名度があまり高くないかもしれませんが、国際送金サービスを提供しているアメリカの大手で、ニューヨーク証券取引所に上場している信頼のおける企業でもあります。
ちなみに日本での有名どころを挙げると、金融大手SBIグループの中の1社、国際送金に強みを持つ「SBIレミット」という企業とも提携しています。
他には中国にある銀行との提携数が多く、マネーグラムは世界的に影響力の強い企業であることがわかります。
仮想通貨の中でも期待度の高いリップルと、世界的に影響力の強いマネーグラムが提携していくことで、リップルの可能性や利用価値はこれまで以上に広がっていくのではないでしょうか。
もちろん今回の提携については、とても良いニュースです。
リップルと提携して何を始めるの?他の仮想通貨とどう変わる?
マネーグラムはリップルと提携して何がしたいのでしょうか。
答えは、現在の国際送金問題の解決です。その問題を解決に導ける存在として、リップルには可能性があるのです。
島国の日本だとあまり馴染みがない感覚かもしれませんが、海外に出稼ぎに出て自国に残っている家族に生活費を送金するというスタイルは世界的には珍しくなく、いろいろな場所で国際送金への負荷がかかっているのが現状です。
国際送金にかかるコストや時間は、全体的にみるととても大きくなっているのです。
このような問題を解決するために、国際送金サービスを展開しているマネーグラムが、低コストで従来よりもずっと短い時間で国際送金に対応できるリップルを、試験的に導入すると発表した形になります。
一応注意しておきたいのは、ニュースに出ている情報では「いきなり実用化」ではなく「試験的に導入」というニュアンスだということです。
おそらく、すぐには本格的な実用まではいかないと予想されます(実用が早くなるか遅くなるかは不明です)
試験的に導入することによる影響を心配する方もいるかもしれませんが、顧客の金銭には影響しないと発表されているので、その点は安心して良いかと思われます。
このブログでもいくつか取り上げてきましたが、リップルは国際送金のデメリットを解消できる可能性を秘めている仮想通貨です。
今回のリップルとマネーグラムの提携は、非常に理にかなった提携といえます。
リップルとマネーグラムの提携後、少し時間はかかるかもしれませんが軌道に乗ればもちろん他の仮想通貨よりリップルが有利になる可能性があります。
国際送金に時間がかかる仮想通貨が多い中、リップルの存在感はさらに発揮できるようになるといえるでしょう。
マネーグラムと提携すればリップルの価格は上昇する!?
リップルとマネーグラムの提携がニュースになったのは2018年1月11日です。
その発表以降、期待が集まったのかマネーグラム社の株価が15%も上昇しました。
しかし、良い影響が反映されたのはマネーグラムの株価だけ。残念ながらリップルチャートのほうは今のところ目立った上昇はしていません。むしろ年明けから停滞気味を引きずっている状態です。
年明けは、仮想通貨全体のチャートが下落気味。リップルだけが下落したわけではありませんでした。全体的な下落やあまり良くないニュースの影響でマネーグラムとの提携のニュースも少し霞んでしまった印象は否定できません。
リップルチャートの現在!まだ上昇はしていない!
こちらの記事執筆時点では、2018年1月11日以降にリップルチャートが大幅上昇した様子はありません。
2018年は開始早々、仮想通貨業界にとっては色々ありました。
リップルとマネーグラムの提携が発表される少し前に、韓国の仮想通貨市場で取引に規制が入るというニュースが流れたこと(後に、正式決定ではなくその可能性があるということだと判明しました)、それから、急激な高騰による調整が要因となったのかリップルは大幅に下落しました。
それから少し持ち直しの兆しをみせつつ、まだ停滞しているのが現状です。
マネーグラムの国際送金サービスで、リップルがすぐに実用化されるという話であれば、一気にチャートが持ち直す展開に繋がった可能性もありますが、現状は「試験的に導入」という方向性が強いこともあり、リップルについて静観している投資家が多いのでしょうか。
今後マネーグラムの影響でリップルは上昇する?
現状は停滞気味でも、そのようなことは仮想通貨の世界ではよくあることです!
気になるのは今後持ち直すか、マネーグラムとの提携の影響で上昇するのかどうかですよね。
リップルはとりあえずマネーグラムと提携を発表しましたが、実はマネーグラムだけに留まらず2018年中に他に数社の国際送金サービスの大手とも提携していくといわれています。
もちろん時期や実現は、フタを開けてみないと何ともいえませんが、これが実現して実用化までされるようになればリップルの高騰の可能性はあり、そうなれば現在2位に返り咲いているイーサリアムを再び抜いて2位の座を獲得する可能性が高いです。
とはいえ、投資家の多くは上記のような展開が実現するよりも前に、一旦リップルチャートは持ち直すだろうと予測しています。
予想を立てても絶対はなく、その時になるまではわからないから難しい仮想通貨の世界ですが、リップルには将来性がとてもあり、今後も期待できる仮想通貨トップクラスだといえるのではないでしょうか。