コインチェックがネム返金し,nemが再び上昇

コインチェックがネムを返金し、上昇

2018年1月末にコインチェックでNEMの巨額不正出金事件。

事件が発生してからコインチェックは「会社の資本で日本円で弁済する」と発表していましたが、いつ返済が行われるのかという点が注目されていました。最近になってやっと被害者の口座に返済が始まったようなので、この記事で解説していきたいと思います。
コインチェックがネムの返金を開始
不正出金が明らかになった2日後の1月28日、コインチェックはNEMの保有者全員に、日本円で被害金額を返済するということを明らかにしました。

被害金額は5億2300万XEMでNEMを保有していた人数は26万人です。

それから1ヶ月半ほどたった2018年3月12日、コインチェックのユーザー宛に続々と運営からメールが届きました。
「この度、お客様の資産保護及び不正送金の原因究明のため一時停止としております仮想通貨の出金・売却につきまして、外部専門家による協力のもと技術的な安全性等の確認が完了いたしました。これを受け、本日より一部仮想通貨の出金・売却を再開してまいります。 」
さらに事件発生以前までにNEMを保有していた人には「XEMを日本円に売却しました。」という旨のメールも来たようですね。
コインチェック上のアカウントウォレットに入金されたNEMの数量と相当する金額を記載されていました。レートは1月27日にザイフの取引量で算出されたもので、3月時点の相場ではありません。
さらに事件発生当時に「NEM盗られ芸人」といわれ、自身のツイッターアカウントで「コインチェックにてNEM盗られ日記」なるものをつづっていた藤崎マーケットのトキさんにも無事に返金されたようで喜びの声をツイートしています。

ネムが返金されてネムの価格が上昇

ユーザーに日本円入金されてしばらくしてから低迷が続いていたNEMが上昇しました。
4時間で37円から44円と2割ほども上がり、久しぶりに活気ある取引が多くされました。記事作成時の14日夕方の時点ではさらに54円まで上がっています。

この上昇の原因は、日本円で返金されたNEMホルダーがNEMを買い戻したことが大きいと思います。
NEMは一時は120円を越えるほどの勢いでしたが、現在では4-50円で買えるので同じ資金で倍以上のNEMが購入できますからね。
あとはコインチェックが本当に弁償したことによる安心感もあるでしょう。あまりにも巨額な不正出金が起きてしまったため、このままNEMの将来性がなくなるかも・・・と感じた人も大勢いたはずです。
それに世界的に不正出金を保障しないケースもよくあるので、本当に返金されるのか?と不安視されていました。
資金がきちんと顧客に戻ることが明らかになったことで、仮想通貨取引所を安心して利用できると取引を再開した人も多そうです。もちろん、購入したときのレートより低い保障で不満もあるでしょうが・・・。

コインチェックが現在行ってるのは売却と出金のみ

コインチェックの運営はNEM以外のアルトコインも順次取引を再開する予定があると明らかにしています。
事件発生時からしばらくは、安全性を確保するためにNEM以外のアルトコインの取引と送金を制限されていました。第三者機関による調査の結果安全性が確保できたため、これから順次送金できるようになってくるようです。

出金再開予定の仮想通貨はこちら:
イーサリアム(ETH)
イーサリアムクラシック(ETC)
リップル(XRP)
ライトコイン(LTC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
ビットコイン(BTC)
売却再開される仮想通貨は下記のとおりです。:
イーサリアム(ETH)
イーサリアムクラシック(ETC)
リップル(XRP)
ライトコイン(LTC)
ビットコインキャッシュ(BCH)
※ビットコインは売却制限されていません。

制限解除とはいえ、すべての機能が使えるというわけではありません。
対象通貨の日本円売却と、ほかの取引所への送金ができるようになっただけという声もありますが、スピード勝負の仮想通貨市場で1ヶ月以上も制限されていたのが動かせるようになったのは大きな進歩だと感じます。
匿名通貨などはまだ実証実験の間にあるためか、まだ今後の進歩はわかっていません。

ネムでは返金されずに88円返金のみ。ネムのホルダーはどうする?ガチ予想

今回のコインチェックによる返金で、問題視されていたのがNEMが盗難されたのに日本円で返金されたということ。
仮想通貨の銘柄はレートが細かく変わっていくのでもしもNEMが120円のときに買っていた人は、結構な損失が出てしまうことになります。さらに、日本の仮想通貨取引では利益確定売りした瞬間に所得税の対象となってしまいます。
つまり長期間ホールドを目的でしていた人は強制的に売られてしまっていたので、計画が台無しになってしまうという難点もあります。

しかし、かつてのビットコインやイーサリアムが数々のトラブルを超えて成長してきたように、ネムも今後上昇することが考えられます。そのためホルダーの多くはまたNEMを購入して取引すると予想できます。

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