仮想通貨時価総額ランキングではトップ10以内に入り、最近価格が高騰している仮想通貨であるモネロの特徴やその将来性などについてまとめてみました。
仮想通貨モネロとは?
仮想通貨であるモネロは、ビットコインのように公開式分散型情報管理システムにより取引内容が第三者に知られるという事なく、誰から誰に送金したのかが外部から分からないようになっているのが特徴です。
このように取引時において高い匿名性を実現させられることから、セキュリティ重視で安全性を求める層から支持を受けています。
またビットコインと違ってマイニング難易度が低く、自宅のパソコンでもマイニングを行うことが可能であるのも特徴的です。
更に発行枚数が少ないことから価格変動が起こりやすく、長期的に保有するのはハイリスクハイリターンになります。
モネロの高騰の仮想性。上昇材料にはどんなものがある?ハードフォークはありうる?
モネロのチャートを見てみると、まず2016年の夏ごろに急上昇しだしてから徐々に価格が上がり、さらに今年2017年の8月で一気に高騰し続けて現在に至ります。
2016年の夏ごろに価格が上がった理由としては、高い匿名性という特徴によりアルファベイマーケット(闇市場)で採用されるようになったのが理由として大きく、今年の8月の値上がりに関しては韓国の大手仮想通貨取引所がモネロを採用したことが理由として大きいと言われています。
またモネロはこれまで何回も定期的にハードフォーク化されています。
一番近い時期で行われたのが9月で、大体3~5か月くらいのスパンで来るので、そのままで行けば次にハードフォーク化される時期も割と近いでしょう。
高い匿名性から各国の規制による問題がありますが、今後そういった問題がクリアされれば安全性の高い取引ができる通貨として価値が上がっていくのではないでしょうか。
8月27日Kaiseirexがモネロをポートフォリオに加えた!?
8月27 日にロンドンの仮想通貨専門投資会社である「Kaiseirex」のポートフォリオにモネロが加えられました。
ポートフォリオというのは投資会社や資産家の資産の構成のことを言います。
例えば投資対象が仮想通貨である場合のポートフォリオとしては、ビットコインが50%・ビットコインキャッシュが25%・イーサリアムが25%といったものになります。
もちろんこれら銘柄の配分や種類は、投資会社や資産家によって変わってきます。
余談ですがこの時構成させる銘柄の種類は、少なすぎずかつ多すぎないように分散させるようにするのが理想的で、こうする事でリスクとリターンのバランスが良くなってきます。
モネロはこうした仮想通貨専門投資会社のポートフォリオとして、ビットコインと並ぶような形で加えられているという事から、将来性のある仮想通貨としてもある程度は期待されると考えられるのではないでしょうか。
cryptonoとは?ビットコインとは違い送金者が分からない?
CryptoNightというのは、「Crypto Note」というプロトコルの中で使われているアルゴリズムの事で、「ワンタイムリング署名」と呼ばれるシステムが使われている事から高い匿名性が実現されます。
リング署名というのは送金時のデータの署名の際に、特定のグループに参加して複数人のパブリックキー(公開鍵)を束ねるような形で行われるので、誰が署名したのかを特定しにくくする事が出来ます。
その上特定のグループだけでなく別のグループのリング署名にも参加することができるので、署名した個人の特定は困難を極めます。
更にこのリング署名に送金用のワンタイムアドレスを加えたものがワンタイムリング署名です。
ワンタイムアドレスにより送金する度にランダムにアドレスが生成され、これにより送金先のアドレスがその都度変化するという事になるので、第三者から取引の詳細を知られる可能性はなくなります。
ちなみにワンタイムリング署名に関しては、リング署名とは違いモネロ独自の仕組みになります。
モネロにあり得る下落の懸念材料にはどんな事がある?
モネロの特徴は匿名系通貨であり、誰が誰にどのくらい送金したのかを第三者に公開されることなく送金することができるという点で魅力的です。
しかし優れた匿名性を持つが故に、国で管理しきれない税金処理やマネーロンダリングなどに不正に利用されていることが問題になっています。
こうした問題点がある事から、政府によりモネロの利用が規制されてしまうのではないかと懸念されています。
規制を受ければ取引所での取り扱いが廃止される可能性が高く、そうなると需要も減ると思われるので価格も急激に暴落してしまうという事も十分に考えられるでしょう。
モネロをはじめとした匿名性通貨に投資を行う際は、今後日本で匿名通貨がホワイトリスト入りして認められるようになるかどうかが注目です。
この匿名性通貨の認可に関する議論は、金融庁により近々なされるであろうと言われており、具体的には12月の頭ごろに予定されているようです。
匿名性が高すぎて安全性が確保できない?送金速度が遅い?
モネロは匿名性が高いことから、違法薬物取引の決済などで反政府組織・犯罪組織に利用されたりする危険性があります。
ただ流通量が少ないということから、莫大な金額が動けばそれが特定されると言われているので、このことが犯罪組織などにとって抑止力になる部分がある事から、危険性が考えられるとは言ってもそこまで心配する必要性はないと考えられます。
また基本的に個人のデータが改ざんされたりするような可能性はないので、普通に利用するのであれば特に問題はありません。
送金速度に関しては、例えばビットコインだと1つの取引データ(ブロック)を処理するのに約10分かかるのに対し、モネロでは一つの取引データの処理に約2分程度で済むと言われています。
つまりビットコインの5倍もの送金速度なので取引のスピードも速いです。
しかも
ブロックサイズの上限も存在しないため、「スケーラビリティ問題」も起こりにくい
とされています。
匿名通貨のモネロはハッカーなどに狙われやすい?
モネロは匿名性が高く取引情報が記録されないという事から、万が一ハッカーによるハッキングを受けてデータが流出しても、自身がモネロを保有していたという事を証明することができないので保有する事自体にリスクがあります。
ただモネロはその特徴上ハッキングされる可能性はほぼありませんし、もし仮にハッカーがハッキングしようとした場合、それにかかるコストはビットコインの約1000倍もかかると言われています。
このような事から保有するリスクがあるにしても、実際に被害に会う可能性としては限りなくゼロに近いと言えるでしょう。
モネロが購入出来る取引所。日本の取引所ならどこを使うべき?
日本の取引所であれば、今はまだコインチェックしか取り扱っていません。
なのでモネロを国内の取引所で購入したい場合は、コインチェックで購入するとよいでしょう。
ちなみにコインチェックは業界でも最大手で、取り扱い通貨も国内最多でありモネロ以外にも魅力的な仮想通貨ばかり取り扱われています。
また初めて仮想通貨を買うような方でも簡単に登録・取引することができるので特に初心者の方にお勧めです。
モネロが購入出来る海外の取引所にはどんなものがある?
モネロが購入出来る海外の取引所には「Poloniex」と「Bittrex」があります。
「Poloniex」は世界最大規模の仮想通貨取引所で60種類以上のアルトコインが取り扱われています。
また「Bittrex」に関しても有名で、取り扱われるアルトコインはなんと190種類以上あります。
モネロを海外の取引所で取引するメリットは、スプレッドも含めて手数料が安く済み、コインチェック(国内の取引所)で売買する場合と比べてもはるかにお得です。
あと取り扱われる仮想通貨の種類も数十種類くらいあったりするので、それらで取引することができるのも海外の取引所ならではの醍醐味です。
ただし日本円で直接モネロを購入できないので買うときに手間がかかったり、サポートは英語表記だったりすることもあってあまり期待できません。
海外の取引所でモネロを購入する場合は、まずコインチェックなどの国内の取引所で円→ビットコインに変え、その変えたビットコインを海外の取引所の方へ送金させてからビットコイン→モネロに変えるという形になります。