メッセージアプリで有名なLINEが、とうとう仮想通貨産業に参入することが明らかになりました。
一体どういった会社なのか、どんなサービスが利用できるのか?この記事の中で解説していこうと思います。
LINEがいよいよ仮想通貨に参入!LINE フィナンシャルって何?
2018年1月10日、LINEが仮想通貨を取り扱うLINEフィナンシャルを設立しました。
会社の規模を図る資本金は50億円で、代表は本社と同じく出澤社長が務めます。
金融事業としてはLINEPayに続いてのことです。
LINEPayとはモバイル端末で支払いができるシステムで、iPhone/Androidの両方に対応しています。
LINEのアカウントさえ知っていれば、送金ができたり、送金依頼や友達と割り勘での支払いが出来たりとかなり便利な機能として知られているんです。
LINEアプリ内とプリペイドカード型の支払い方法があり、クレジットカードでオートチャージする方法と銀行口座やコンビニで支払う方法から選べます。
LINEのコンテンツの購入にも対応するなど、利便性が高いことから急速に利用者の幅が広がり昨年度はなんと全世界4,000万人のユーザーが4,500億円もの取引をしたことが明らかになっています。
さらにLINEのオンラインショッピングサイトであるLINEショッピングも人気で、購入可能なアイテムは3,000点を超えるほど。
今回のLINEフィナンシャル創設により、これらの既存のサービスもより充実しそうですよね。
LINEフィナンシャルは取引所なの?仮想通貨は何を取り扱う?
2018年3月現在、詳細な事業内容は明らかになっていません。
しかし、メディア用のプレスの文章の中にはビットコインなどの通貨の販売と記載されているので、ビットコインは確実に取り扱うようですね。
しかし、同じくインターネット関連の事業で最近仮想通貨に参入してきたGMOやDMMはアルトコインの取り扱いもしているのでlineフィナンシャルも同様の動きがあると感じます。
とはいえ、日本の仮想通貨交換事業者は、基本的には金融庁の認可するホワイトリストに記載されているコインの取り扱いになるのは間違いないでしょう。
それらを鑑みてlineフィナンシャルで取引ができそうなアルトコインは、
・リップル
・ビットコインキャッシュ
・ライトコイン
・NEM
・モナコイン
などが挙げられます。
国内の取引所との兼ね合いでイーサリアムとビットコインキャッシュは可能性が高いですが、個人的にはライトコインが上場するといいなあと思っています。
lineフィナンシャルで行われる可能性のある事
さて、lineフィナンシャルでは仮想通貨事業の他にどんなサービスが始まるのでしょうか?
公式の声明文には仮想通貨の他に、保険やローン事業なども手掛ける予定だと記載されていました。
さらにLINEpayなどの既存の金融事業のサポートや、ICOも予定しているんだとか。
LINEがICOを行えば、とても多くの人が参加して人気が出そうですね。
ICOを行うということは、ブロックチェーンを用いたプラットフォームの開発の可能性も大きいということ。
社名がフィナンシャルと、仮想通貨に限定していないことから同社の金融事業にブロックチェーンに利用することも予想されます。
たとえばLINEPAYのように、友達登録をしていたりIDが分かれば仮想通貨を送金できたりするようになるかも…
さらにLINEPayの決済ができる店舗で、仮想通貨支払いができるようになればより多くの人が仮想通貨を利用できるようになりますね。
LINEはもともと韓国のNAVER社が開発したもので、アジア圏を中心に人気が高いです。
日本の他にもタイや台湾などで通信手段として利用されているそうなので、たとえば海外旅行の買い物が今までよりずっと便利になるかもしれません。
さらに東南アジアでは銀行口座を持たない人も多くいるため、そういった人々が銀行と同程度の金融サービスを利用できるためのフィンテック事業に乗り出すのでは?という予想を立てる人もいます。
かなり大きな視野で進められているプロジェクトのようですね。
lineフィナンシャルはいつから登録出来るの?
lineフィナンシャルは会社設立が明らかになったのが2018年1月31日ですので、サービス開始にはまだしばらくかかりそうです。
奇しくも、コインチェックの不正出金事件の影響が大きかったためあまり報道されなかったのですが、同じ時期には楽天、メルカリなどの企業も仮想通貨市場に参入することが明らかになっています。
2018年はこれらのメガベンチャー企業だけでなく、野村証券・MUFGなど歴史ある企業もブロックチェーンや仮想通貨を導入しています、
いよいよもって成熟の期に入ってきた感のある仮想通貨、各社のこれからの動きが楽しみですね。