イーサリアムクラシックの開発チームがハードフォーク&新通貨を誕生することを明らかにしました。
少し意外な気がしますがこれはどういった経緯で行われて、どんな展開を予定しているのでしょうか?
この記事では、イーサリアムクラシックのハードフォークの顛末を解説していこうと思います。
イーサリアムクラシックがハードフォーク?
そもそもイーサリアムクラシック自体が、2016年にあの有名なThe DAO事件によってハードフォークして生まれたものでした。
通貨の単位はETCと表記して、1ETCは大体3,000円から3,500円前後で取引されています。
イーサリアムクラシックはイーサリアムと同じく、スマートコントラクト取引が利用できる特徴があります。
その特性からか、イーサリアムを所有している人がイーサリアムクラシックを分散先として利用する人が多いようです。
しかしそれから1年半ほどたった2017年12月12日に、そのイーサリアムクラシックがハードフォークを行いました。
この場合のハードフォークは分裂というより互換性のないアップデートといったほうが適切でしょう。
このハードフォークにより
・マイニング報酬20%ほどカット
が実装されました。
イーサリアムもメトロポリス計画により発行上限が設けられるようになりましたがマイニングにより新規発行するタイプの通貨は発行上限をせっていすることが将来的に希少性を高めるために大切な要素になると思うので、個人的には正しいアップデートだと感じます。
さらにその後、2018年3月にイーサリアムクラシックから新通貨が誕生してエアドロップされるということもアナウンスされました。
その名もCallisto(カリスト)と言う通貨で、通貨の単位はCLOと表記されます。
イーサリアムをベースに開発され、ブロックチェーンの他にもサイドチェーンを利用することでイーサリアムのチェーン問題やスケーラビリティ問題を解決できると見られています。
イーサリアムクラシックのブロック数が5500000になった時に、カリストが誕生する予定です。
このままのベースでいけば3月5日にその日を迎えると予想されています
エアドロップって何?
仮想通貨においてエアドロップとは、ただでコインがもらえる仕組みのことをそう呼びます。
イーサリアムクラシック以前にもこのシステムは実働しておりたとえば以前、ByteBallというコインを持っていた人は自分が保有している2割ほどの通貨が配布されていたという時期もあります。
イーサリアムでは、開発者が進めるフィンテックのomiseGoをエアドロップするといった動きもありました。
他にもステラコインやビットコイン分裂による新通貨配布もエアドロップの一種と言えそうですね。
現時点でイーサリアムクラシックを持ってる人はCLOが付与されるの?
ハードフォークの前日までにイーサリアムクラシックを持っていれば、同じ量のカリストが配布されるようです。
たとえば1ETC持っている人は、自動的に1CLOが付与されます。
ちょうどビットコインとビットコインキャッシュ、ビットコインゴールドなどと同じ仕組みですね。
付与を明言しているのは、kucoinやバイナンスなどの海外の仮想通貨取引所がほとんどです。
では日本の取引所ではどのような対応をよていしているのでしょうか?
コインチェックでは今のところCLOが付与されないの?
現在、日本でイーサリアムクラシックが取引できる仮想通貨取引所といえば
があります。
1月中にはQUIONEXもイーサリアムクラシックの取り扱いを開始することが予想されているため、国内で取引できる所は増えることになります。
しかし、かと言っても日本でハードフォークして誕生したコインをもらえるかというと…ちょっと難しいかもしれないのです。
というのも、日本の金融庁は取り扱いできる通貨の判断が厳しく、ハードフォークによって誕生したコインの審査に時間がかかることが多いのです。
さらに日本仮想通貨事業者協会が分裂によって生まれたコインの取り扱いを自主規制している状況なのでエアドロップの恩恵を預かれる可能性はごく低いと言えるでしょう。
2017年12月末にはコインチェック公式サイトで、ハードフォークによって誕生した銘柄には慎重な体制をとるといった旨の文章が掲載されました。
年が明けてからもアナウンスがされないということは、コインチェックはカリストの配布を行わないのでしょう。
それは日本国内の取引所の多くで未だにビットコインゴールドが配布されていないという状況を見ても明らかなように思います。
では何処の取引所にイーサリアムクラシックを預けていればCLOが付与されるの?
国内の取引所がダメならどこがいいのでしょうか?
それは先ほども軽く触れたように、バイナンスとKucoinなどの海外の仮想通貨取引所をお勧めしたいです。
他にもエアドロップしてくれる取引所はあると思うのですが、これまでの分裂コインの対応の早さや日本人としての使い勝手の良さなどをかんがみた場合、特にこの2つがおすすめだと言えます。
取引手数料も低いので、他のアルトコインを持っている人もおすすめです。
ただしバイナンスは人気が高まりすぎたこともあり、新規登録に制限を設けているためもし配布コインがいち早く欲しければ余裕をもって申し込みをすることをおすすめします。
今回は12月のようなカウントダウンはなし?
12月のイーサリアムクラシックのカウントダウンが行われた時は、有志のユーザーがECIP1017というカウントダウンのサイトを立ち上げました。
しかし現時点では、カリストのカウントダウンに特化したサイトは確認できません。
ただハードフォークするだけではなく、新通貨として利用されるためもっと情報量が必要なのかもしれません。
公式情報がどんどん明らかになれば、2月ごろには同様のサイトができているかも。
なんにせよ、続いての新しいニュースが楽しみですね。