かつてない規模の不正出金が起こってしまったコインチェック、現在でも問題の解決のために調査が進んでいます。
まだ詳細は分からないものの、ようやく事態が進みつつあります。
そこでこの記事ではコインチェックの日本円出金について説明したいも思います。
コインチェックの出金が2月13日にいよいよ再開されます。
日本円出金の再開の見通しについて | コインチェック株式会社 https://t.co/RsxyIzhi63
— Coincheck(コインチェック) (@coincheckjp) February 3, 2018
1月26日にコインチェックで起こったNEM(ネム)の巨額不正出金。
被害額は580億円にも登るとしており、コインチェックだけでなくNem財団も不正出金に使われたウォレットアドレスの特定を進めています。
韓国の議会では、この事件に北朝鮮のハッカーが関わっているという報告書が発表されるなど、問題は日本だけでなく国際的に注目されています。
不正出金に使われたアドレスは複数のアドレスに送金されており、そのうちのいくつかのアドレスはニュージーランドで他の仮想通貨に交換されたと見られています。
国内でも金融庁がコインチェックに業務改善命令を出して2月13日までに今後の改善プランの提出を義務付けているなど、今後の動向も見逃せません。
コインチェックは事件発生直後から日本円と各種仮想通貨の送金を停止していました。
しかし事件発生からしばらくたった2月13日から、日本円出金が再開される予定です。
2月9日にコインチェックから利用者に送られたメールの中には、事件発生から外部技術者によるセキュリティ調査が行われていたそうです。
その結果、技術的な安全性の確認が完了したとのことで日本円出金が可能になりました。
これはNEM(ネム)の不正出金への補償金対応ではありません。
また、顧客が入金した日本円は金融機関の専用の口座で安全に管理されているそうです。
出金作業は申請されてから利用者に行われるため、13日に手続きをしてもすぐに着金しないかもしれません。
今回の事件でとりあえず資本を引き下げるというユーザーは多くいるでしょうから、時間がかかることが予想されます。
また、予期せぬトラブルやエラーがが発生した場合は予告なしで出金ができなくなることもあるようなのでコインチェックを利用していて出金を予想している人は注意してくださいね。
申請した後も、コインチェック公式サイトやSNSを上手く活用して、情報確認をしておくことをおすすめしますね。
出金再開は日本円のみ?他の仮想通貨はまだ再開されないの?
さて今回、出金が再開されたのは日本円のみです。
他の仮想通貨を預けている人は、すぐウォレットなどに送金したいと思う人が大半だと思いますが…
しかし現在仮想通貨出金は予定しておらず、再開時期も未定です。
一分一秒で価格がどんどん変わっていく仮想通貨で、取引ができないのはかなりやきもきしてしまいます。
特にコインチェックだけで取引していた人にとっては、一刻も早く状況改善されて送金したいでしょう。
しかし、今回起こった事件の大きさを考えれば時間がかかるのもしょうがないという気もしますね。
金額だけみればあの悪名高いマウントゴックスを100億円も上回る規模の事件なのですから。
しかも当時とは違って日本の仮想通貨取引は金融庁が管轄しています。
コインチェックは正式な認可を受けておらず「みなし業者」としての扱いだったのですが、それでも公的に取引所としての営業を暗に認められていたことに変わりはありません。
そのためコインチェック内部の人間ではなく第三者機関による綿密な調査が必要であるため、現在はそれらのチームと協力してテストを行う検査機関なのでしょう。
しかもコインチェックは、取り扱っている通貨の種類も多くいわゆる匿名通貨のダッシュ・モネロ・Zcashも取り扱っています。
この混乱を機に心無い人がさらなる不正出金を狙うかもしれません。
この上さらに混乱を招くリスクがあるのなら、安全性がはっきり確率されてから利用できた方が結局双方のためになると思います。
コインチェックの出金が再開されたら相場はどうなる?個人的な予想
コインチェックは日本の三大取引所の1つに数えられるほどの人気と取引量を誇っていました。
そのため、日本円出金が再開されたら多くの人が手続きを行うでしょう。
仮想通貨出金はまだ先のことになりそうですが、国外の多くの利用者も送金開始時期が明らかにされることを願っていると思います。
もし出金が再開されれば、一時的に仮想通貨市場は大きな乱高下が起こるとことが予想されます。
日本円出金が再開されたあとは、預け入れていた資産を確保するために一時的に多くの通貨の売りが続出して価格が下がることが予想されます。
出金は混雑が予想されるので、数週間から一か月のある程度持続して問題が続くとみられるでしょう。
ビットコインやイーサリアムなどの有名なコインのユーザーは、他の国内の取引所に流れることが予想されますが他のアルトコインのホルダーは国外に流出すると見られます。
NEMも一定期間値下がりの状態が続くでしょうね。