最近価格が急上昇している事でも注目を集めているビットコインキャッシュの事や今後の将来性についてピックアップしてみました。
ビットコインキャッシュとは
Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)とは、17年8月1日に誕生したビットコインのハードフォークで、簡単に言えばビットコインのブロックサイズを拡大したようなものです。
主な特徴としてはブロックサイズが最大で8MBで、セキュリティが向上されており、Segwitが実装されていないという事が挙げられます。
Segwitというのはブロックチェーンの一つのブロックに入る取引量を圧縮するというアップデートです。
ビットコインキャッシュではSegwitが実装されていない事から、ビットコインのように一つのブロックに入る取引量を圧縮する事は出来ないもののマイニングの効率的に良く、マイニングプールの主導で作成されたマイナーのための通貨だと言われています。
10月にビットコインキャッシュの価格が急上昇!11月に更に上昇!その理由とは?
ビットコインキャッシュの価格が急上昇した理由としては、主に開発グループの発表・ビットコインキャッシュのハードフォーク・セグウィット2xの中止・有名人によるプッシュ等が挙げられます。
- ●開発グループの公式サイトにおける発表
ビットコインクラシックという開発グループが公式サイトにおいて「ビットコインキャッシュが2018年5月までに正式な「ビットコイン」になるとした上で、ビットコインクラシックの開発を停止する」というような内容の発表をしました。
この開発グループは「ビットコインクラシック」という、ビットコインよりもブロックサイズの大きいビットコインを開発していたグループです。
そしてこの開発グループが開発している最中、これとは別にビットコインキャッシュが現れました。
これはブロックサイズが8MBあり、
ビットコインクラシックのブロックサイズであった2MBを上回っています。
既にブロックサイズが上回っているものが存在しているのであれば、ビットコインクラシックの開発の必要性はないという事からか、このグループによる開発は停止され上記のような声明が出されました。
この後この事が英国の様々なメディアに転載され、結果的にビットコインキャッシュの価格が急上昇した事から、公式サイトのこのような声明が理由として大きいのではないかとされています。
ビットコインキャッシュのハードフォークの発表
ビットコインキャッシュは11月13日にハードフォークを予定されており、このハードフォークによりマイニングのアルゴリズムが変わります。
従来のビットコインキャッシュに実装されているアルゴリズムはEDAというものでした。
EDAはマイナーが集まるほどマイニングの難易度が上り、マイナーが少なくなるとマイニングの難易度が下がるというアルゴリズムなのですが、この時多くのマイナーが多く集まってマイニング難易度が上がった際に、そのマイニングが停止してしまうという不具合がありこれが問題視されていました。
この不具合を解決させるために新たにDAAというアルゴリズムが導入され、DAAよりマイニングが安定して行えるようになったのです。
このようにハードフォークによりマイニングの難易度調整が安定され改良される事も、ビットコインキャッシュの価格が上昇した理由の一つとして言われています。
セグウィット2xの中止
11月の中旬にビットコインのハードフォーク「Segwit2x」の導入が予定されていました。
Segwit2xは元のビットコインとの互換性はなくなるものの、ブロックチェーンの拡張性を高めてブロック容量が2倍になるというハードフォークです。
このSegwit2に関してはビットコインキャッシュ等とは違ってリプレイアタック対策が行われておらず、機能的に問題点があるといった事から、開発者・マイナー・取引所などからの十分なコンセンサスを得られませんでした。
そしてセグウィット2xの主導者は、仮にこのまま分裂することを強行してもビットコインの改善には繋がらないと判断した事から、導入は一旦中止になったのです。
ブロックサイズの拡大を望んでいた支持者にとっては、このセグウィット2xが中止された事を受けて、同じようにブロックサイズが拡大されるビットコインキャッシュへ移った事から、セグウィット2xの中止がビットコインキャッシュの価格の上昇を招いた要因の一つとなっているとも言われています。
影響力のある有名人による発言
中国のBitmain社のジーハン氏という影響力のある人物が、ビットコインキャッシュがハードフォークされる前のタイミングで意味深なツイートを流した事からも、ビットコインキャッシュの価格が上昇した要因であるとも考えられています。
ビットコインキャッシュの値段が急騰し続ける一番の理由はマイナー
一番直接的な理由として言われているのは、マイナーがビットコインからビットコインキャッシュのマイニングに移行したという事です。
移行した理由についてはマイニングの難易度調整により、ビットコインキャッシュのマイニング難易度がビットコインに比べて下がり、ビットコインでマイニングする場合と比べても効率的に稼ぐことが出来るようになったからです。
これによりマイナーはビットコインからビットコインキャッシュに移行し、ビットコインキャッシュのハッシュレート(採掘速度)が上がっていきました。
マイニングのハッシュレートは市場価格に影響を及ぼすと言われているので、マイナーがビットコインキャッシュに多く流れた事が価格が急上昇した理由として大きいでしょう。
そもそもビットコインキャッシュは冒頭でも述べた通りマイナー主導によるもので、マイナーがビットコインよりもビットコインキャッシュを推進しているという事が、ビットコインキャッシュの値段が急騰した理由として何より大きいと考えられます。
そして今後もビットコインキャッシュを推すために、ビットコインではなくキャッシュの方にマイニングが集まり、加えてハードフォークによりハッシュレートも安定する事から、しばらくはキャッシュの方の価格は高値を維持し続けるのではないかと予想されています。
BTCが下がっているもう一つの理由…繰り返される分裂。マイナーにコストが合わないと思われてる
上記項目にも記載した通り、マイニングの難易度調整によってビットコインキャッシュに比べてビットコインのマイニング難易度が高くなってしまいました。
これによりキャッシュよりも稼ぎにくくなった事から、多くのマイナーがキャッシュの方へ移りました。
そしてビットコインにはマイナーが減り、ハッシュレートも下がって下落してしまったのです。
これだけ高騰が続くと下落が心配‥下落する事はある?
ビットコインキャッシュは10月に価格が急上昇し、更に11月も上昇し続けていますが、これだけ高騰が続いていると心配されるのが下落です。
つい最近ビットコインキャッシュのマイニングに難易度調整が入った事によりマイニング効率が急に下がりました。
これによりキャッシュの方に比べてビットコインの方のマイニング効率が良くなったため、マイナーはこちらの方に移りキャッシュは下落してしまいました。
しかし上でも述べた通りビットコインキャッシュはマイナーに推されており、ビットコインに比べてもブロックサイズやセキュリティ面など機能的にも優れています。
しかも新たにアップデートが施され、これによってハッシュレートが安定的に高い水準を維持することができるようになる事から、またマイナーが戻ってきてしばらくはキャッシュの価格も上昇し続けると考えられています。
ちなみに未来予測プログラム「ウェブボット」の予想によれば、2017年11月辺りにビットコインキャッシュの良さが広がり始め、2018年2月までに価格が高騰し、更に2月も他の仮想通過と共に価格は上がると予想されました。
実際に10月から今月11月にかけて価格が急上昇している現状から、ウェブボットの予想については見事言い当てていたりします。
このウェブボットの予想からしてみても、今後もしばらくはビットコインキャッシュの価格が上がっていく可能性は考えられそうです。
と思っていたのですが下がり始めてるみたいです(-_-;)
BCH…どんだけ下がってんのよ笑
資産移して利確できてない人……乙— twitch_dandy3 (@HaruNana117) November 12, 2017
ここからの巻き返しを期待ですね。
ビットコインキャッシュがビットコインにとって変わる可能性がある?
ビットコインとビットコインキャッシュはそれぞれ目的が違い別のものではあるものの、ビットコインキャッシュがビットコインよりも優れているという事や、キャッシュの時価総額もビットコインに迫ってきている事等から、ビットコインキャッシュがビットコインにとって変わる可能性は十分にあると考えられます。
BTCが下がってる原因は資金がBCHに逃げてるから?
ビットコインとキャッシュの最近の相場の動きを比較してみると、キャッシュの方は価格が上がりましたが、ビットコインの方は価格が下がりました。
このようにビットコインが下落した理由の一つについては、そのブロックサイズがキャッシュの方よりも小さいと言う事だと言われています。
ブロックサイズが小さい分、送金スピードが遅くなり手数料も高くついてしまうので、こうした事から投資家がビットコインからビットコインキャッシュの方へ資金を移し、結果ビットコインは下落してしまいました。
BCHがイーサリアムの時価総額を越える日は近い?
ビットコインキャッシュはここ最近別の仮想通過であるイーサリアムの時価総額に迫っていましたが、遂に先日ビットコインキャッシュはイーサリアムの時価総額を越えました。
そして近い将来BCHがBTCにとって変わる可能性が大きく、BTC(BCH)はこれからも仮想通過を代表する基軸通貨になってくるとされています。
ちなみに現時点ではBTC(BCH)が決済で使えるような所はほとんどなくあまり浸透はしていませんが、世界中で安く簡単に取引できるという事から利用価値が高く、将来的にはもっと普及していく可能性が十分あるものだと考えられています。
そうなればその分値上がりも期待できますし、今までのように急に価格が下落するというような事も少なくなると思われているので、投資対象としても大いに注目すべきではないでしょうか。