Binance Futures先物の登録方法
Binance Futures(バイナンスの先物取引)で取引がしたいという方はBinance Futuresに登録しておく必要があります。
Binance Futuresの登録方法の手順としては、おおまかに下記の流れで行います。
Binance Futuresの登録方法の手順・流れ
- Binanceの登録・アカウント作成
- 仮想通貨をバイナンスへ入金
- Futures用アカウント開設
- Futuresのウォレットへ仮想通貨を送金
以下では上記それぞれの4ステップについて、具体的に解説していきたいと思います。
Binanceの登録・アカウント作成
Binance Futures(バイナンスの先物取引)で取引がしたいという方は、最初にBinanceのアカウントを作りましょう。(すでにアカウント作成済みの場合は飛ばしてください)
Binanceの登録・アカウント作成を行うには、まずBinance公式サイトにアクセスします。
公式サイトのトップ画面右上にある「登録」をクリックします。
無料アカウント作成画面に移るので、そこで「メールアドレス」「パスワード」を入力し、利用規約にチェックを入れて「アカカウント作成」ボタンをクリックします。
その後バイナンスからメールが届くので、そのメール内にある「Verify Email」ボタンを「クリックするか、承認リンクをクリックすることでアカウント作成完了です。
バイナンスへのログイン方法
アカウントを作成したら、バイナンスにログインしましょう。
先ほど登録した「メールアドレス」「パスワード」を入力し、「Log In(ログイン)」をクリック。
パズルのピースを適切な場所へ移動させて、確認項目にすべてチェックをれてから、「I understand continue」をクリックします。
これでバイナンスのマイページに移動できます。
セキュリティ設定(2段階認証設定)方法について
アカウント登録の最後に2段階認証が求められるので、安心して利用できるようにするためにもここその設定を行っておくのがおすすめです。
Binanceでは「Google Authenticator(アプリ)」と「SMS認証」の2つの2段階認証が用意されています。
まずGoogle Authenticatorでの設定方法は、画面右上の人型アイコン>「Account」をクリックし、その先のページの右下にあるGoogle Authentication欄内にある「Enable」をから設定を進めることができます。
またSMS認証の場合は、画面右上の人型アイコン>「Account」をクリックし、その先のページの右下にあるSMS Authentication欄内にある「Enable」をから設定を進めることができます。
セキュリティ対策を万全にしたいのであれば両方設定するのが望ましいです。面倒な場合でも最低いずれか一つだけでも設定しておくと良いでしょう。
仮想通貨をバイナンスへ入金
Binanceのアカウント作成・登録が終わったら、仮想通貨をバイナンスへ入金しましょう。
バイナンスの場合は国内取引所と違い、直接日本円で入金ができないので、ビットコインなどの仮想通貨を送金する必要があります。
仮想通貨をバイナンスへ入金する手順としては、主に下記の通りです。
仮想通貨をバイナンスへ入金する手順
- Binanceの入金先アドレスを確認する
- Binanceの入金先アドレスに仮想通貨を送金する
Binanceの入金先アドレスを確認する
仮想通貨をバイナンスへ入金するためには、まずBinanceの入金先アドレスを確認しておく必要があります。
Binanceの入金先アドレスを確認するには、ログインした状態で画面右上の「ウォレット」から「フィアットと現物」をクリックします。
更に「入金」をクリックして、入金したい仮想通貨を選択します。
すると選択した通貨の入金先アドレスを確認することができます。
Binanceの入金先アドレスに仮想通貨を送金する
入金先アドレスが分かったら、バイナンスへ仮想通貨を送金していきましょう。
やり方は入金元の取引所やウォレットから、QRコードを読み取るかアドレスをコピーして、その仮想通貨をバイナンスへ送金するだけです。
例えば国内取引所から送る場合だと、仮想通貨送金メニューから送りたいコインを選択し、バイナンス入金先アドレスと希望送金額を記入して送るという流れで送金することができます。ウォレットの場合も大体同じような流れで送金可能です。
Futures用アカウント開設
仮想通貨をバイナンスへ入金したら、Futures用アカウントを開設しましょう。
Futures用アカウントを開設するには、まずBinanceトップページの画面上部にある「デリバティブ」から、「USDT-M Futures」または「COIN-M Futures」のいずれかを選択します。(証拠金をUSDTにしたい場合はUSDT-M、それ以外の仮想通貨にしたい場合はCOIN-Mを選択)
するとFuturesの画面(チャートが表示されているページ)へ移るので、そこの右側にある「Open Futures Account」メニュー内にある「Open Now」をクリックします。これでFutures用アカウントの開設ができます。
Futuresのウォレットへ仮想通貨を移す
Futures用アカウントを作成したら、Futuresのウォレットへ仮想通貨を移しましょう。
仮想通貨をFuturesのウォレットへ移すには、まずFutures画面の右下にある「Assets」欄にある「Buy Crypto」「Convert」「Transfer」のいずれかをクリックします。
するとFuturesへの通貨移行画面が表示されるので、そこで移したい仮想通貨の種類と数量を記入し、下にある「Confirm」をクリックします。
これで通常のBinanceのウォレットからFuturesのウォレットに選択した仮想通貨を移すことができます。
Binance Futures先物の使い方
バイナンスやBinanceFuturesのアカウントを開設し、Futuresのウォレットに仮想通貨を送れたら、早速BinanceFuturesで取引しましょう。
BinanceFuturesの画面の見方について
BinanceFuturesでの具体的な取引方法を説明する前に、まずはBinanceFuturesの画面の見方について軽く触れていきたいと思います。
(引用:BinanceWIKI)
BinanceFuturesの画面は、主に「1.メニュー画面」「2.チャート・オーダーブック画面」「3.ポジション管理画面」「4.マージン画面」「5.注文画面」に分かれています。
画面は固定レイアウトであり、見やすいように位置を入れ替えるなどのカスタマイズ機能はありません。
メニュー画面
メニュー画面には、元となるバイナンスの取引所などへのリンクがあります。
チャート・オーダーブック画面
一番大きな画面には選択した通貨ペアのチャートが表示されており、その右横にオーダーブックがあります。
BinanceFuturesのチャート画面では、値動きや出来高などが確認できたり、時間足の変更やラインの描画、各種テクニカルツールの使用などが可能です。
またオーダーブックでは、その時の注文をリアルタイムで確認することができます。
ポジション管理画面
ポジション管理画面では、自分のポジション(注文状況)を確認することができます。
またタブを切り替えることで注文履歴や取引履歴などを覗くことが可能です。
マージン画面
マージン画面ではマージン率(証拠金維持率)を一目で確認することができます。
簡単に説明すると、緑色のメモリが赤色へと振り切った時に強制ロスカットとなります。
証拠金維持率を確認する際に便利ですね。
注文画面
文字通り選択した通貨ペアで実際に取引を行う画面になります。
買いから入る場合は「Buy/Long」、売りから入る場合は「Sell/Short」を押しましょう。
BinanceFuturesで取引する方法
BinanceFuturesで取引する手順としては、主に下記の通りです。
- 画面左上にある通貨ペアで取引したい通貨ペアを選択する
- 注文画面で注文方法を選択する
- 希望売買価格を記入する(成行注文(マーケット)の場合は不要)
- 希望取引数量を記入する
注文画面での注文方法の選択ですが、Binance Futuresでは「指値注文(リミット)」「成行注文(マーケット)」「ストップリミット注文」「ストップマーケット注文」「トレーリングストップ注文」の5つの種類から選べます。
注文方法 | 特徴 |
---|---|
指値注文(リミット) | 値段を指定して注文する |
成行注文(マーケット) | 値段を指定しないで注文する。成行の買い注文では最も低い価格の売り注文で約定し、成行の売り注文は最も高い価格の買い注文で約定する |
ストップリミット注文 | 事前に指定したストップ(逆指値)価格になったら指値注文する注文 |
ストップマーケット注文 | 事前に指定したストップ(逆指値)価格になったら成行注文する注文 |
トレーリングストップ注文 | 事前に指定したストップ価格を、価格が有利に変動したら有利な方向へ自動的に更新させる注文 |
最初のうちは簡単な成行注文や指値注文がおすすめです。
成行き注文のメリットは値段を指定しなくても即座に自動的に最も良い価格で取引できるというように非常に便利ですが、値動きが激しいときなど場合によってはかなり不利な価格で約定されるのがデメリットです。
指値注文の場合は指定する価格で注文するので、成行き注文のように不利な価格で約定されるといったことはありませんが、売買したいときにその場ですぐに注文が通らないことが多々あるのがネックです。
慣れてきたら逆指値で注文できるストップリミット注文などを試してみると良いかもしれません。
逆指値(ストップ価格)での注文あれば、「買いの場合はある価格以上になったら買い」「売りの場合はある価格以下になったら売り」というように、通常の指値注文ではできないやり方で注文できます。
注文方法が決まれば、希望売買価格と数量を記入し、買うなら「Buy/Long」、売るなら「Sell/Short」をクリックしましょう。
これでBinance Futuresで取引することができます。
BinanceFuturesでレバレッジ取引をする方法
BinanceFuturesでレバレッジ取引をする方法としては、まずチャート画面の上部にある「20×」と書かれた箇所をクリックします。
するとレバレッジ調整画面がポップアップされるので、そこで画面の赤枠内にあるバーをスライドさせることで、最大125倍まで倍率を変更することができます。
希望の倍率に変更したら、下にある「Confirm」をクリックします。
これでその倍率でレバレッジ取引をすることができるようになります。
Binance Futures先物の手数料は?
Binance Futuresでは「USDS-M 先物(永久先物取引)」と「COIN-M 先物(四半期先物取引)」の2つの種類の先物がありますが、それぞれで取引手数料が変わってきます。
USDS-M 先物(永久先物取引)の取引手数料
USDS-M 先物(永久先物取引)では、BNBを利用することで取引手数料がメイカー・テイカーそれぞれで10%割引されます。
レベル | 30日間の取引量 | BNBの保有量 | メイカー | メイカー |
---|---|---|---|---|
VIP0 | 0~250BTC | 0~50BNB | 0.0180% | 0.0360% |
VIP1 | 250BTC~ | 50BNB~ | 0.0144% | 0.0360% |
VIP2 | 2,500BTC~ | 200BNB~ | 0.0126% | 0.0315% |
VIP3 | 7,500BTC~ | 500BNB~ | 0.0108% | 0.0288% |
VIP4 | 22,500BTC~ | 1,000BNB~ | 0.0090% | 0.0270% |
VIP5 | 50,000BTC~ | 2,000BNB~ | 0.0072% | 0.0243% |
VIP6 | 100,000BTC~ | 3,500BNB~ | 0.0054% | 0.0225% |
VIP7 | 200,000BTC~ | 6,000BNB~ | 0.0036% | 0.0198% |
VIP8 | 400,000BTC~ | 9,000BNB~ | 0.0018% | 0.0180% |
VIP9 | 750,000BTC~ | 11,000BNB~ | 0.000% | 0.01534% |
COIN-M 先物(四半期先物取引)の取引手数料
レベル | 30日間の取引量 | BNBの保有量 | メイカー | メイカー |
---|---|---|---|---|
VIP0 | 0~250BTC | 0~50BNB | 0.0150% | 0.0400% |
VIP1 | 250BTC~ | 50BNB~ | 0.0130% | 0.0370% |
VIP2 | 2,500BTC~ | 200BNB~ | 0.0110% | 0.0350% |
VIP3 | 7,500BTC~ | 500BNB~ | 0.0100% | 0.0300% |
VIP4 | 22,500BTC~ | 1,000BNB~ | 0.0000% | 0.0250% |
VIP5 | 50,000BTC~ | 2,000BNB~ | -0.0050% | 0.0240% |
VIP6 | 100,000BTC~ | 3,500BNB~ | -0.0060% | 0.0240% |
VIP7 | 200,000BTC~ | 6,000BNB~ | -0.0070% | 0.0240% |
VIP8 | 400,000BTC~ | 9,000BNB~ | -0.0080% | 0.0240% |
VIP9 | 750,000BTC~ | 11,000BNB~ | -0.0090% | 0.0240% |
Binance Futures先物は追証なしで使える?
Binance Futures先物では追証は必要ありません。
ポジション維持のために追加で入金する必要がないので便利ですね。
Binance Futuresの証拠金維持率・強制ロスカットのルールは?
Binance Futuresでは基本証拠金+実現損益(今までの投資で発生した損益額)+現在保有しているポジションの含み損益が継続証拠金を下回った場合、強制ロスカットが発生するので注意しておきましょう。
このとき基本証拠金は保有ポジションの金額×基本証拠金維持率、継続証拠金は保有ポジションの金額×継続証拠金維持率で割り出されます。
各保有ポジションの金額における、基本証拠金維持率・継続証拠金維持率は下記の通りです。
レベル | 保有ポジションの大きさ(USDT) | 基本証拠金維持率 | 継続証拠金維持率 |
---|---|---|---|
1 | 0~500,000 | 5.00% | 2.50% |
2 | 500,000~2,000,000 | 10.00% | 5.00% |
3 | 2,000,000~5,000,000 | 15.00% | 7.50% |
4 | 5,000,000~10,000,000 | 20.00% | 10.00% |
5 | 10,000,000~20,000,000 | 25.00% | 12.50% |
6 | 20,000,000~35,000,000 | 30.00% | 15.00% |
7 | 35,000,000~60,000,000 | 40.00% | 20.00% |
8 | 60,000,000~ | 50.00% | 25.00% |
例えばこれから初めて10,000USDT分のポジションで取引をしようという場合。
この場合はレベル1相当なので、
- 基本証拠金:10,000USDT×5.00%=500USDT
- 実現損益:0円(初めてであるため)
- 継続証拠金:10,000USDT×2.50%=250USDT
となります。
強制ロスカットが行われる条件は、冒頭でお伝えした通り
基本証拠金+実現損益(今までの投資で発生した損益額)+現在保有しているポジションの含み損益<継続証拠金
となるので、このケースだとポジション保有後マイナス250USDT以上の含み損が発生したら、強制ロスカットがかかります。
そもそもBinance Futuresとは?
Binance Futuresは、バイナンスの先物取引です。
先物というのは、将来売買を約束する契約のこと。
例えば1か月後に特定の数量のBTCを希望の値段で取引するといったような契約のことです。
つまり仮想通貨における先物取引は「いつ、何の通貨を、いくらで売買する」といった契約で取引するということですね。
そして先物取引を始めるには、「証拠金」というものが必要になります。
これはいわゆる手付金のようなモノで、この証拠金を預けることによって最大125倍といったレバレッジ取引が可能になるというわけです。